Distrowatch.comを閲覧していると,BrOSとやらの最新版が来たと表示されていました。
自分は今までちょくちょく目にしていたのかもしれませんが,使ったことは一度もありません。
当ブログでもまだBrOSはレビューしていなかったなと思い,レビューしてみた,という記事です。
Br OS とは?
BrOSはブラジルで開発されているUbuntuベースのLinuxです。
デスクトップ環境はKDEPlasmaオンリーで,このバージョンからあの重いPlasma6が適用されているようです。
直感的で使いやすいデスクトップを提供するよう設計されているようなので,ここらへんは注意して見ていきたいですね。
今回のバージョンが24.10ということで,Ubuntuのリリースに合わせてリリースされているようです。
外観
外観はこんな感じ。
タスクバーはMacのようなDock風であるものの,トップバーもなく,全画面のアプリ一覧でもありません。
アイコンは丸い感じで統一されており,ファイラーに関しても黒くてシンプルです。
ファイラーの下にコマンド画面が表示される機能はDolphinの標準機能ですが,デフォルトで表示されました。
こっちのほうが使いやすいという人もいるのでしょうね。
そして,Plasma6なのでやっぱり透過が入っています。
日本語対応
標準で日本語表示は可能です。
日本語入力に関しては,Fcitxは入っているのにMozcが入っていないので,日本語入力できません。
コマンドでMozcをインストールしましょう。
sudo apt install fcitx5-mozc
インストールしたら,一度再ログインまたは再起動しましょう。
これでいけるかと思いましたが,だめでした。
どうもインプットメソッドにMozcが選択されていないようで,手動で設定する必要があるようです。
ということで,まずはタスクバーのキーボードアイコンを右クリック。
表示されたメニューから,「設定」をクリック。
Fcitxの設定が表示されるので,一番上に表示されているであろう「Mozc」を選択した常態で<ボタンをクリックし,左側のリストに追加します。
このままでは英語がデフォルトになってしまうので,^キーでMozcを一番上に移動しましょう。
あとは「OK」を押して適用して閉じてください。
ここまで設定すると,とりあえず日本語入力できるようになります。
しかし,このままではUS配列のままです。
自分はUS配列なのでこのままで問題ないのですが,日本語配列民のために設定を日本語配列に変更していきます。
まずはKDEシステム設定を開きます。
「キーボード」タブに移動します。
今度は上野「Layouts」タブに移動します。
「Add」をクリック。
「Japanese」を探し,見つけたら選択した常態で「OK」をクリック。
このままではUS配列が優先されてしまうので,日本語配列が選択された常態で「Move Up」をクリックして「Japanese」を最上位に持っていってください。
以上の操作が完了したら,「適用」をクリック。
これで日本語配列になりました。
先ほどと同じキーを押していますが,入力されている文字が違いますね。
入っているソフト
BrOSは,標準ソフトが特徴的です。
GIMPはもちろん,BlenderやKrita,Inkscapeなんかも入っています。
マルチメディア開発向けの要素もありそうです。
他にも,LibreWolfというブラウザが入っています。
ちなみに,Firefoxも入っているので嫌なら使わなければいい話です。
LibreWolfはFirefoxベースのブラウザで,外観はほぼ同じですが,プライバシーとセキュリティーに商店を当てて開発されているようです。
BrOSの特徴が出ているのはここらへんではないでしょうか。
メモリ使用量
Plasma6らしいので,軽量さは期待できませんね。
結果は1366MBでした。
Kubuntuと大差ないですね。
感想
一言でBrOSの感想を述べると,「意外に使いやすそう」でした。
洗練されたデザインと,便利なソフトの充実,それからUbuntuベースという安心感があり,使っていて楽しかったです。
UIがMacでもWindowsでもなく,独自のものというのもいいですね。
日本語入力できない問題はKubuntuでも同様だったので,一応責めないでおきます。
Plasma6に耐えられるデバイスなら使ってみると楽しいと思います。
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