4MLinux46.0がリリースされたので,このタイミングで紹介しようと思います。
日本語環境はありませんが,言語関係無しで遊べるゲームがたくさん入っているので,楽しいですよ!
4MLinuxとは?
4MLinuxは,デスクトップ環境の代わりにJWMを採用した,ベースを持たない独自のLinuxです。
4つのMに焦点を当てて開発されています。
- Maintenance:メンテナンス。レスキューLiveメディアとしての側面。
- Multimedia:マルチメディア。様々なメディアコーデックをサポート。
- Miniserver:ミニサーバー。MySQLなどサーバーに必要なソフトウェアを搭載。
- MysteryMystery:ミステリー。古くからのLinuxのゲームを多数収録。
そのため,わざわざゲームのためだけに4MLinuxを使う,なんて使い方もできます。
イントールの際の注意
公式サイトからダウンロードしようとすると,必ず寄付を求められます。
寄付したい方は寄付してもいいですが,寄付したくない方は以下のリンクから。
自分は日本語に対応したら寄付しようと思います。
4MLinuxを試していく
今回はインストールせず,ライブ環境のまま試していきます。
起動直後の設定
英語がデフォルトだけど変更する?と聞かれます。
試しに「y」と入力してEnterで変更してみようかと思いましたが…
残念ながら日本語には対応していなさそうです。
Rootパスワードを設定するか聞かれますが,今回は「n」を入力して設定しませんでした。
ヨーロッパに住んでる?と聞かれますが,日本に住んでいるので「n」。
時刻は設定できませんでした,このウィンドウもう閉じていいよ,と言われたので閉じましょう。
標準のデスクトップはこんな感じ。
ここから4つのMでいろいろ遊んでいきましょう。
Maintenance
いろいろなソフトが入っているようですが,知っている人が多そうな3つのソフトだけ紹介します。
- UNetbootin:ISOファイル書き込みソフト
- PCManFM:軽量なファイラー
- Gparted:ペーティション操作ソフト
他にもいくつものソフトが入っていましたが,どれもデータ操作系でした。
どのソフトもPCが起動できなくなったときに,このOSがあれば復元するか諦めてOSを入れ直すか,とにかく詰むことはないと思いました。
Multimedia
こちらは4ソフト紹介します。
- GnomeMplayer:シンプルなGnomeの音楽再生ソフト
- mtPaint:軽量なペイントソフト
- Audacity:高機能な音声編集ソフト
- Celluloid:シンプルな動画再生ソフト
他にも,ウェブカメラのソフトがあったり,CD/DVDを焼くソフトがあったり,ミキサーがありました。
ついでにサンプル音声もありました。
動画再生ソフトなどは紹介したもの以外にもいくつか入っていたので,UIが気に入らないということがあっても別ソフトを使う,なんてことができそうです。
Miniserver
こちらからは2種類紹介。
- FileZilla:ファイルの送受信が可能なFTPソフト
- FTP:FTPサーバーホスト
- VNC Viewer:VNCサーバー接続ソフト
他には,HTTPサーバーホスト,プロキシサーバーホストなど,テスト用途で使うなら十分すぎるサーバーをホストできるソフトが入っていました。
また,すべてのサーバーを一度に止めることも可能なようです。
Mystery
こちらからは4種類。
- gpcslots:スロットなどをコマンドライン上で楽しめるゲーム
- XBoard:Xfceのチェスゲーム
- TkHearts:トランプゲームのハーツができるゲーム
- DOSBox:DOSエミュレータ
多種多様なゲームソフトが入っていました。
特にマインスイーパーなど,昔のWindowsにあるような有名なゲームや,2048などのシンプルなゲームがありました。
感想
やはり安定して面白いLinuxですね。
日本語環境については残念な対応ですが,ゲームに関しては言語関係ないし,サーバーもしっかり建てるなら日本語で構築するわけないので意外と困らないかも?と思っています。
デスクトップOSとしての使いやすさを重視したLinuxもいいですが,たまにはこんな遊び心にあふれたOSも楽しいですね!
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