個人的超お気に入りOS「PuppyLinux」の紹介

PuppyLinux

突然ですが,Linuxは自由です。

自由ということは,シンプルで使いやすいOSがあったり,超高機能なOSがあったり,特殊な機能を備えたOSがあったり,クセの強いOSがあったりします。

今回紹介するOS「PuppyLinux」も,かなりクセが強いOSです。

しかし,使いこなせると超面白いOSなので,ぜひ一度試してみましょう。

PuppyLinuxとは?

PuppyLinuxは軽量さが売りのLinuxです。

しかし,普通の軽量Linuxとは大きく違い,SSDがなくてもサクサク動作します。

その秘密は,起動時にメモリにすべてのOSデータを書き込むため,いちいちドライブからデータを読み取る必要がない,ということです。

そのため,起動はやや遅めで,メモリ使用量もある程度あります。

UIに関して,一般的なデスクトップLinuxとは異なり,デスクトップ環境の代わりにJWMというウィンドウマネージャーが入っています。

ウィンドウマネージャーとはいえ,若干制限があるものの大体普通のデスクトップ環境の代わりとして使えます。

アップデートは基本的に少なめだと思ったほうがいいです。

多少のバグがあっても修正には期待しないほうがいいと思います。

また,PuupyLinuxはカスタマイズした際に保存がしやすく,たくさん派生があるのも特徴です。

LxPupというLxqtを採用したものがあったり,DebianDogとかいう派生なのかすらよくわからないようなOSまであります。

その他の特徴として,GUIでのカスタマイズ性が異常に高いという点があります。

普通のLinuxの場合,高度な設定をする場合はコマンド(CUI)が必須ですが,PuppyLinuxの場合はGUIで設定できる部分が多いため,「こんな設定ができたんだ!」という勉強になります。

今回は最もネット上に情報が多いであろう「BookwormPup64」を利用していきます。

PuppyLinuxの基礎の基礎

ここからは,PuppyLinuxをOS書き込みからデータ保存までの仕方を解説します。

ISOファイルの書き込みにはDDモードを使用する

公式サイトにはDDモードを使ってね,と書いてあるので黙ってDDモードを使用しましょう。

Etcherとかならデフォルトで,Rufusなら書き込みボタンを押したあとにISOモードがいいかDDモードがいいか聞かれるので,DDモードを選択すればDDモードが利用できます。

日本語化パッケージが必要

残念ながら,PuppyLinuxは標準では日本語には非対応です。

しかし,ありがたいことにPuppyLinux日本語フォーラムに日本語化パッケージを公開してくださっている方がいます。

ありがたく使わせていただきましょう。

今回はこちらを使わせていただきました。

使いたいバージョンによって使用するファイルが違うと思うので,使いたいPuppyLinuxによって使い分けてみるのがいいと思います。

作成したインストーラーとは別のUSBに書き込んでおくとあとで使いやすいと思います。

PuppyLinuxを起動したら,シングルクリックでファイルを実行しましょう。

それからキーボードとかの設定をしましょう。

ちなみに,標準の環境で日本語を選択してしまうとこのように文字化けしてしまいます。

インストール手順

最後にインストール方法です。

やろうと思えば内蔵ドライブにインストールできますが,基本的にはUSB自体にデータを保存します。

USBにインストールするのではなく,USBに入っているPuppyLinuxのセーブデータをUSBに追加で書き込むという感じです。

そのため,DVDから起動した場合はDVDに保存できないのでその場合は注意が必要です。

やり方は簡単で,初回起動時にシャットダウンしようとすると,データをセーブするかを聞かれるので,ここでセーブするよう設定するだけです。

左下の「Menu」を押して「シャットダウン」をクリックします。

すると電源オプションが起動するので,「シャットダウン」または「再起動」を選択。

それから,「保存する」を選択。

あとは書いてあるとおりに操作すれば,保存ファイルが作成され,次回起動時に今回入れた日本語化ファイルなどが適用された状態で起動してくれます。

PuppyLinuxは入れ直すハードルが低いので,ぜひ一度試してみるのはいかがでしょうか?

まとめ

PuppyLinuxは「簡単に試せて,簡単にやめられるLinux」だと考えています。

基本的にLinuxはインストール前にライブ環境があり,試すことができますが,データの保存ができません。

そのため,PCを1台しか持っていない場合,実際に使い続ける感覚というものがわかりにくいのです。

自分もPC1台時代は何度もPuppyLinuxのUIを変更しようとして失敗してISOファイルの書き込みからやり直すのを何回もしていました。

今は別に日常的に使ったりはしませんが,たまに使うと毎回違う気づきがあるのでとても楽しいOSです(中級者にとっては)。

PuppyLinuxには小さいけど面白い機能がたくさんあるので,またPuppyLinuxの記事も書いていこうと思います。

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