自分が初めて触ったPCはWindows7でした。
ただ，自分が触った一番古いPCはWindowsMeです。
母が昔使っていたというのを貸してもらいました。
現在のOSとは違い，地味なグレーでアニメーションもきれいとは言い難いものだったものの，現在のニュース機能などの余計でうるさい機能がなく，スッキリしていたことを覚えています。
そこで，今回は当時のOS風のUIなのに現在でもサポートされていて普通に使えるOS「Q4OS」を紹介します。
Q4OSとは？
Q4OSは，Debian派生のLinuxです。
デスクトップに通常のKDEPlasmaを採用したものと，軽量版としてTrinityというKDEをカスタマイズしたものの2種類が選べます。
また，今時珍しい32bitの開発も続いているOSです。
そしてQ4OSの特徴として，WindowsXPやVistaなどの外観に似ている，というものがあります。
つまり，Vista世代のPCでも活用できる可能性があるということです。
今回はVirtualBoxで試しますが，Vistaや7の世代の32bitPCを活用したい場合は要注目なOSです。
ライブ環境を利用するの際の注意
ライブ環境で起動すると，UIのスケーリングと言語を設定できます。
ここは適当に「OK」を押していけば問題はないでしょう。
全ての設定が終わると，謎の起動音が鳴るのでびっくりしないでください。
インストーラーはデスクトップにあるので，探してダブルクリックして起動してください。
起動直後
ウェルカムウィンドウが立ち上がりますが，特に設定したほうがいい項目はないですね。
特別設定したい項目があれば設定してみてください。
スタートメニューを開いてみると標準ではこんな感じ。
懐かしい外観ですね。
日本語入力について
標準で日本語入力はできましたが，インライン入力は不可能でした。
この部分に関しては簡単に設定でインライン入力を可能にできました。
まずは入力中に右下で「あ」と表示されるところ（jpとかusとかになっているかも）を右クリックします。
表示されたメニューから，「設定」をクリックします。
「アドオン」タブに移動します。
検索ボックスに「XI」と入力します。
「X Input 〜」が検索に引っかかるので，右の「設定」をクリックします。
「XIMでOn 〜」の左のチェックボックスをクリックして選択したら，「OK」をクリック。
後ろの設定画面を閉じます。
さっきの「あ」の部分をまた右クリックして，今度は「再起動」をクリックします。
なぜか自分はテキストエディタがクラッシュしてしまいました。
気を取り直してまた入力してみると…
インライン入力できました！
挙動
このスタートメニュー，結構アプリケーションに到達するまでの階層が深すぎるかな？と思いました。
VLC起動するだけで5クリック必要なので，ちょっと回りくどいですよね。
ここは残念なポイントです。
あと，ウィンドウの移動時には輪郭だけが表示されるんですね。
昔のCPUではウィンドウに隠れている部分を再描画するほどの性能がなかったため，昔のOSではこのような表示になっていたらしいですが，わざわざこういう機能にするということは，CPUへの負荷を考えてこのようにしているのかもしれませんね。
設定メニューに関してもなかなか特殊でした。
どういう仕組みかはわかりませんが，ファイラーを操作して設定していくようです。
多分コントロールパネルを意識しているのでしょうね。
あとこれは画像ではわからないことなのですが，いちいち起動音や終了音が再生されます。
これがWindowsに似ていたり似ていなかったりするので，起動するときはぜひ耳を傾けてみると面白いと思います。
どれくらい軽量なの？
毎度のごとく，今回も起動直後のメモリ使用量を計測してみました。
普通のOSでターミナルを起動するときは大体「Ctrl+Alt+T」でいけるものですが，今回はできませんでした。
というわけで，624MBでした。
結構軽いですね！
メモリ圧縮がどれくらい効くかはわかりませんが，これなら古いPCでもそこそこ快適に使えると思います！
感想
一言で感想を言うなら，「思っていたより使える」と言った感じですね。
ただ，グラッフィック面の挙動がやや意味わからないんですよね。
というのも今回VirtualBoxで試したのですが，VirtualBoxのウィンドウサイズを調整するとなぜかOS側の画面が再描画を繰り返してなかなかウィンドウのサイズに到達してくれず，しばらく表示が崩れていました。
他にもウィンドウを移動すると微妙に不安定な動作になる現象もありました。
まあよっぽど動かしたりしなければまず問題はないと思います。
あとはXPのテーマもあったので，こういうのを試して懐かしさに浸るのもいいのかなと思いました。
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