約3年ぶりのリリース! Feren OSを試してみた

その他OS

Feren OSってご存知でしょうか?

Feren OSは,UbuntuベースでWindowsやMacといった,様々なOSに似た外観に設定できるLinuxです。

自分のようなUIカスタマイズできる系が大好きな人におすすめできるOSなのですが,ここ数年メジャーアップデートが来ておらず,プロジェクトの存続しているのかどうかすら怪しい感じだったのですが,やっとリリースされました。

そこで,ついに来た最新版を試したという記事です。

Feren OS とは?

Feren OS は,Ubuntuベースでデスクトップ環境にKDE Plasmaを採用したLinuxです。

WindowsやMacやその他OSに似せた外観テーマが標準で用意されていることが最大の特徴で,UIで遊びたい!といった人におすすめできるOSです。

さて,タイトルにも書いたとおり,Feren OSはこれが約3年ぶりのメジャーアップデートとなっています。

Distrowatch.comの記事を見た感じだと,もともと2023年の7月にリリースする予定だったものの,バグに手こずってアップデートが遅くなってしまったようです。

そんなわけもあり,今回のバージョン2025.03ではUbuntu22.04をベースとしています。

現行のUbuntu LTSがUbuntu24.04なので,若干古いことになります。

とはいえ,自分もFeren OSのリリースを心待ちにしていたので,諦めずにリリースしていただいて,本当にありがたいです!

セットアップ

Feren OS は起動後に初期設定をするタイプです。

PCを譲渡するときとかに便利なやつですね。

インストール後,起動するとまずはタイムゾーンを聞かれます。

標準では日本になっていないので,Asia/Tokyoにし,「Next」をクリック。

続いてユーザー名とパスワードを聞かれるので,新しくユーザーを作ってパスワードを決めます。

入力したら,「セットアップ」をクリック。

適用している間,少し待たされ,これが終わると自動的に再起動が入ります。

起動したら,セットアップは完了です。

日本語対応状況

日本語表示・日本語入力ともに,標準で可能です。

ちょっとフォントが独特ですが,文字化けもなく,中華フォントになることもなく,正常に表示されています。

Ubuntu24.04ベースのOSたちから標準での日本語対応が怪しくなってきたので,Ubuntu22.04ベースのこいつなら当然っちゃ当然ですね。

デフォルトの外観

デフォルトのデスクトップはこんな感じ。

アイコンテーマは他ではあまり見ない,Macのテーマが丸くなったようなデザインになっています。

アプリメニューは透過が結構強くかかっていますが,Plasma5のためそこまで重くは感じません。

タスクバーがなかなか特殊で,アプリメニューは10以前のWindowsのように左下にあるものの,アプリたちはWindows11のように中央に寄せられています。

そういえば,珍しく標準ブラウザにはVivaldiが採用されています。

自分もVivaldi使ってた時期があったのですが,当時のPCだと性能的に重くてやめてしまいました。

タスクバー右側には音量メニューやMozcがいたりと,バックグラウンド系のアプリがおいてあります。

「おい!時計どこ行ったんだよ!?」という声が聞こえてきそうですが,時計は上にあります。

多くのテーマでは時刻はタスクバー右にありますが,なかなか独特ですね。

外観を変えてみる

ではFeren OSの目玉機能と言っても差し支えないであろう,外観変更機能を使ってみようと思います。

外観の変更は,KDEシステム設定の「外観」タブからテーマを選択することで適用できます。

色やアイコンテーマだけ変更する場合は「外観設定」にのみチェックを,タスクバーとかのレイアウトも変更したい場合は「デスクトップとウィンドウのレイアウト」にもチェックを入れましょう。

この記事では,両方にチェックを入れます。

デフォルトではFerenOSのライトテーマになっています。

BreezeはPlasmaの標準テーマなので,これ以外のライトテーマを紹介します。

① Classical

こちらにはダークテーマはありません。

WindowsXP以前のようなUIです。

タスクバーは小さいアイコンで左寄せになり,アプリメニューはジャンルごとにホバーしながら選ぶタイプです。

シンプルな構成になっており,これはこれで使いやすいのではないでしょうか?

② Doors

こちらは,Windows11風のUIです。

背景がそっくりすぎて危なそうですが,雰囲気が同じような感じであるものの,よく見ると違っています。

アプリメニューはわりと忠実に再現されているようですが,設定にアクセスできるようになっていたり,フォルダにアクセスできたりと,細かいところで使いやすくなっています。

透過が美しく,なかなかおもしろいです。

③ Feren OS Tablet Mode

その名の通り,タブレット向けに最適化されているテーマです。

Ubuntu,というかGnomeは最近タブレットも意識しているようなUIになっていますが,まだまだタブレット向けのLinuxは少なく感じるなか,Feren OS は対応しています!

タブレットらしく,タスクバーもやや大きめ,アプリメニューは画面全体に広がるようになっています。

なるほど,タブレットなら使いやすそうですね!

④ Human

こちらはUbuntu風のUI…ではあるのですが,Unity時代のUbuntuの再現のようです。

アプリメニューも全画面表示になっています。

アプリメニューは画面全体,タスクバーが右,バックグラウンド系はトップバーという構成になっています。

しかし再現度は個人的に微妙かなと思いました。

というのも,UnityといったらMacのようにメニューがトップバーに飛ぶのが特徴だと思うのですが,あれがありません。

まあその機能がうざいと思っていた人にとってはいいのではないでしょうか?

⑤ Mac ‘n’ Cheese

名前に入っている通り,こちらはMac風テーマです。

ウィンドウメニューも左に寄っており,下にDock+トップバーという構成になっています。

もちろんアプリ一覧は全画面表示になっています。

やはりメニューをトップバーに飛ばすのは難しいようで,ここはウィンドウ側に表示されてしまっていますが,ここだけ目をつぶればなかなかいい再現度なのではないでしょうか?

ウィンドウボタンが気に食わないという人は,いい感じのテーマでも探して入れてみたらさらにMacに近くなると思います。

メモリ使用量

今回もいつものごとく,起動直後のメモリ使用量を計測してみました。

テーマごとに若干変動があるかもしれませんが,今回は標準テーマにて計測しました。

結果は737MBでした。

結構軽いほうですね!

これならWindows11になり損ねた古いPCにインストールするのも良さそうです。

感想

今回は,超久しぶりにリリースされた,FerenOSの最新版に触ってみました。

目立った更新ポイントはなかったものの,後継版が出たことがとにかく嬉しいです!

個人期にWindows7のUIが好きだったので,ここらへんも追加してくれると嬉しいですね。

あとは元Windows10の利用者を取り込むなら,ここの再現があってもいいと思います。

ともかく,プロジェクトが生きていて安心しました。

今後も開発頑張って欲しいですね!

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