ちょっと前にWikipedia徘徊をしていたら,Luminaなる聞いたことがないデスクトップ環境とやらがあるという情報を仕入れました。
使ったことがなかったのと,面倒くさかったので一旦は無視しました。
しかし,最近SparkyLinuxをインストールした記事で,様々なデスクトップ環境が追加できるアプリを見つけてしまいました。
そこでLuminaを試してみた,という記事です。
Luminaとは?
Luminaは,軽量なデスクトップ環境です。
BudgieがGnomeベースだったりするのとは違い,特に何かをベースとしているわけではなく,1から作られています。
とはいえ,ウィンドウマネージャにはFluxboxを,ツールキットにはQt5を使用しています。
なかなか見ないQt系のデスクトップ環境ということになりますね。
マイナーなデスクトップ環境だからか,あんまり情報が見つかりませんでした。
実際に使って確かめてみろってことですね。
Luminaのインストール(SparkyLinuxの場合)
今回はSparkyLinuxのAPTusを利用しました。
普通にインストールするなら,
sudo apt install lumina -y
とかでいけるでしょう。
一応GUIでの方法も説明します。
まずはAPTusを起動します。
パスワードを入力します。
「Desktop」のカテゴリを開きます。
「Lumina」をクリックします。
「Install」をクリックします。
なぜかAPTusが前面に出てきてしまいますが,入力する必要がある項目があるので裏に隠れて開かれているコマンドラインを表示させます。
本当にインストールするかの確認をされているので,「Y」を入力してEnter。
終わったら「Exit」をクリックして閉じてもいいですが,結局APTusのホーム画面になるだけなのでこのまま閉じてもいいです。
これでLuminaがインストールされました。
再起動して確かめてみましょう。
自動ログインが有効になっている場合は再起動後にログアウトしてください。
Luminaを実際に使ってみる
ログインマネージャーによって画面は異なりますが,今回は右上に表示されました。
このメニューからデスクトップ環境かウィンドウマネージャを選びます。
Luminaの付属でFluxboxも入ってしまっていますが,今回はLuminaを選んでください。
しっかりログインできるとこんな画面になります。
これで完了です。
Luminaの外観・使い勝手
APTusでインストールしたからなのか,背景はMATEのときと同じSparkyLinux標準のものですね。
アプリは基本的に背景を右クリックで開くもののようです。
時刻の部分をクリックすると,多くのデスクトップ環境同様カレンダーが表示されます。
いくつかアプリを開いてみた画面がこちら。
こういうただ四角いだけのウィンドウ操作メニューも,シンプルでなかなかいいと思います。
裏側のウィンドウは通常より暗く表示されていますね。
開いたウィンドウは上下どちらのタスクバーにも表示されるようです。
そういえば日本語入力も普通にできました。
特に相性が悪いとかはなさそうです。
今度は,Firefoxのタイトルバーを消す設定を実行してみました。
Lxqtとは違い,普通に消えてくれましたが,メニューボタンの雰囲気は変わってしまいました。
ここで,Luminaのクレジットを見てみましょう。
Qtと書いてあるので,やっぱりQt系なんでしょうね。
ちなみに左上のメニューはこんな感じで,今は設定一覧を開こうとしています。
ここからアプリを開くのは面倒そうです。
続いて,「デスクトップの設定」をクリック。
これでやっと設定画面にありつけましたが,テーマが悪いのか若干ホバーしたときの文字が読みづらいですね。
とまあ,外観を見てきました。
ちなみに,下にあるのはFluxboxのもののようで,雰囲気が一致していません。
Luminaだとどれくらい軽いの?
最後に,デスクトップ環境の重さを見てみましょう。
MATE版のときは約800MBでしたが,こちらはどうでしょう?
結果は691MBでした。
そこそこ軽量ですね。
超軽量とは言えなさそうです。
感想
今回は,マイナーなデスクトップ環境「Lumina」を試してみました。
正直なところ,使いづらいかなと思いました。
というのも,アプリ一覧メニューが背景を右クリック以外で表示できないんですよね。
同じ軽量なデスクトップ環境なら圧倒的にLxqtのほうがおすすめできます。
わざわざLuminaを使う理由がありません。
外観もいまいち統一感がないのも不満ポイントです。
「みんなが使っているようなものよりマイナーなデスクトップ環境使っている俺カッケー」とか思っている人やこの微妙な外観が気に入ったという人くらいにしかおすすめできないかな,といった感じです。
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