超軽量なことで有名なOSに,AntiXというLinuxがあります。
こちらはデスクトップ環境の代わりにウィンドウマネージャを採用しており,また日本語入力環境も面倒になっています。
今回は,そんなAntiXを試してみた,という記事です。
AntiXとは?
AntiXは,DebianベースのLinuxです。
超軽量であることが特徴で,デスクトップ環境はなく,標準でIceWMが利用可能です。
Distrowatchでアクセスランキングのトップにずっと居座っているあの「MX Linux」と同じプロジェクトが開発しています。
そのため,インストーラーの外観などが似ている部分が多いです。
MX Linuxについては,以前の記事をご覧ください。
インストール時の注意
インストール方法がほとんどMXと同じなので,起動時にF2キーで言語を変更できます。
放置ではライブ環境が起動せず,Enterを押してあげることで起動します。
インストーラーはMXLinuxと同じものです。
再起動後,ユーザー名とパスワードを求められます。
ここでユーザー名を忘れてしまうと,ログインできず再インストールする羽目になるので注意してください(経験者)。
外観
標準の外観はこんな感じ。
IceWMが採用されており,Conkyも登録されていますね。
アイコンテーマなどから,どことなくMX感を感じます。
WMの変更
多くの場合はウィンドウマネージャなりデスクトップ環境なりを変更したい場合はログアウトしてからログインし直す必要がありますよね。
しかし,なんとAntiXではそのまま切り替えられてしまうのです!
標準ではIceWMに加え,JWMとFluxbox,あとはこれらの軽量版などが利用可能です。
切り替え方法は超簡単です。
まずアプリ一覧を開き,「デスクトップ」→「その他のデスクトップ」から表示されたメニューから,好きなセッションを選ぶだけです。
Fluxboxの画面がこちら。
文字化けしているのでこちらは使わないほうが良さそうです。
でもフォントを変更すればいけるかも?
続いて,JWMの画面はこちら。
PuppyLinuxなんかでも採用されていますが,操作感はあまり変わらないものの,テーマは全然違いますね。
テーマに関してですが,JWMはアプリ一覧の「Themes」よりテーマが変更できるようです。
試しに「Ice」を適用してみました。
選択するだけでは適用されず,「ログアウト」から「JWM再起動」をしないと適用されませんでした。
Iceのテーマは相性が悪いようで,残念ながら見づらくなってしまいました。
他にもたくさんテーマが用意されているので,お好みのものを選んでください。
日本語環境
標準で日本語表示はできていますが,日本語入力ができません。
AntiXの日本語入力設定は面倒なことで有名ですが,頑張りましょう。
自分は途中までやりましたが,うまくいかなかったので今回は諦めます。
うまくいったらまた記事にします。
メモリ使用量
ずっとConkyで表示されていますが,起動直後のメモリ使用量をコマンドで確認しました。
IceWMとJWMの場合の2パターンで計測しました。
まずはIceWM環境から。
Freeコマンドでは444MBで,Conky上では243MBでした。
続いて,JWM環境です。
Freeコマンドでは447MBで,Conky上では245MBでした。
2MBほどJWMが重いようですが,この程度で動作に与える影響はほぼ変わらないでしょう。
よって,どちらも大差ないと言えます。
使いやすいと思う方を使えばいいと思います。
ちなみに自分だったらIceWMがおすすめです。
感想
今回は,AntiXLinuxを試しました。
日本語入力についてはネットのいろんな記事を参考にしたのですが,どうしてもうまくいきませんでした。
うまくできたらまた記事にします。
AntiXは日本語入力できない点さえ改善できれば劇的に軽いのに…残念です。
とはいえ,一度日本語入力できるようになったらMXツールのISOファイル化できるやつを使うことで他のデバイスでも同様に日本語入力できるようにできるはずです。
日本語入力できるようになったら,そこら辺も試してみたいですね。
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