Budgieデスクトップ環境の生みの親「Solus4.6」を試してみた!

その他OS

先日UbuntuBudgieを紹介しましたが,Budgieを開発したSolusについてはまだ当ブログでは紹介していませんでした。

そんな中,Solus4.6がリリースされたとの情報を耳にしたので,この機会にレビューしておこうという記事です。

Solusとは?

Solusは,ベースを持たない独自系と呼ばれるLinuxです。

そのため,aptやpacmanなどのパッケージングツールは使えません。

デスクトップ環境は,Solusプロジェクトが開発したBudgieと,他にもGnome,MATE,KDEPlasmaの4つから選択可能です。

これらのデスクトップ環境の用意されている状況から見て,軽量志向では無さそうですね。

とはいえ,現在Xfceもベータ版ですが開発されているようです。

他にSolusの特徴といえば,ローリングリリースということです。

一度インストールしてしまえば,ずっと最新版が提供されます。

外観

UbuntuBudgieとは大きく異なり,Windowsに近い外観です。

しかし,サイドバーのRevenや設定アプリなどの独自機能は健在です。

日本語対応

日本語表示はできていますが,フォントが一部中華フォントです。

また,日本語入力もできません。

そこで,設定していこうと思います。

必要パッケージのインストール

まずはタスクバーにピン止めされているアプリセンターを開きます。

「検索」タブに移動します。

検索ボックスに「mozc」と入力してEnter。

「fcitx-mozc」をクリック。

「インストール」をクリック。

依存関係を解決しろと言われるので,再び「インストール」をクリック。

パスワードを求められるので,入力したらインストールが終わるまで待ってください。

フォントも同様に,「Noto CJK」をインストールしてください。

終わったら一度再起動しましょう。

設定

日本語入力に関しては,「Super(Win)+Space」を2回行うと,インプットメソッドにMozcが選択され,日本語入力ができるようになります。

しかし,標準のGeditではインライン入力ができませんでした。

こういうときはFcitx拡張機能でなんとかなる場合もあるようですが,Fcitx-config-toolがないようなので今回は諦めます。

続いて,フォントを設定しようと思ったのですが,標準フォントがNotoSansで,不足していたCJKを追加したのでこちらもインストールしただけで問題なく正しいフォントが表示されるようになっていました。

面倒ですが,設定自体は非常に簡単ですね!

Flatpakも使える

Solusは独自系OSなので,不安が残るのがアプリのラインナップです。

Flatpakが使えるだけで使えるアプリの幅が広がるので,対応していてくれると非常に助かります。

flatpakコマンドの使い方は次のとおりです。

flatpak install インストールしたいアプリ名

今回はマルチメディア再生ソフトのVLCをインストールしてみました。

vlcとだけ入力するとプラグインも表示されてしまうので,その後に「stable」とついているやつをインストールしましょう。

普通に起動できました!

メモリ使用量

起動直後のメモリ使用量を計測してみました。

結果は,922MBでした。

メモリ使用量は多めで,アニメーションも透過の効果もあるのですが,わりとサクサク動いてくれています。

安定感もあるので,よほどメモリが足りない場合でなければあまり気にしなくてもいいと思います。

感想

今回は,Budgieの生みの親,SolusのBudgie版を試してみました。

Solusに限らず,独自系Linuxというのは日本語入力の設定が面倒というのが普通ですが,このOSではMozcをインストールするだけで日本語入力ができるようになりました。

インライン入力できないのは残念ですが,もしかしたらIbusならインライン入力ができたかもしれません。

とはいえ,しばらく使っていれば慣れてくると思うので,あまり気にしなくていいと思います。

また,Flatpakも普通に使えるのでインライン入力にこだわらなければ初心者でも使っていけると思います。

ぜひ気軽に試してみてください!

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