大人気Linux「Linux Mint 21.2」を試してみた 相変わらず日本語入力は設定が必要

LinuxMint

2024年最後のLinuxの大ニュースとして,Linux MintがLinux紹介サイト「Distrowatch」にて,長年ページヒットランキング第1位だったMX Linuxを抑えてLinux Mintが1位の座を取った,というものがありましたね。

そんなLinux Mintは,半年に1度最新版が公開されます。

今回は,バージョン21.1,コードネーム「Xia」を見ていこうと思います。

Linux Mintとは?

Linux Mintは,Windowsからの以降を意識した,初心者向けのOSです。

Linux Mintには,UbuntuベースでCinnamon・MATE・Xfceの3つのデスクトップ環境から選べる通常エディションと,DebianベースのLMDE(Linux Mint Debian Edition)があります。

今回は,標準エディションであるCinnamon版を利用していきますが,Linux Mintは多くのLinuxで見られるほどデスクトップ環境ごとの差はありません。

もちろんアニメーションの有無などはありますが,UIに関しては差別化されているというよりも,統一感を意識して開発されているように感じます。

そのため,デスクトップ環境の好みやマシンスペックに合わせてエディションを選ぶことができます。

Linux Mintの特徴を最大限引き出したい場合はCinnamon,マシンスペックに余裕がないならXfce,カスタマイズを楽しみたいならMATE,といったところでしょうか。

LMDEに関してはテスト的なところがあるので,何が何でもUbuntuを使いたくない,みたいな人以外には特におすすめしません。

バージョン21.1の概要

冒頭でも紹介したとおり,コードネームはXiaです。

サポート期間は2029年までです。

このバージョンの変更点は,

  • パワーモード設定の追加
  • Night Light設定の追加
  • Cinnamon6.4へのアップデート

となります。

外観

デスクトップ画面はこんな感じ。

Windowsを意識しているというのが伝わってきますが,丸パクリというわけではなく,オリジナリティもあるのが評価ポイントです。

通知画面がこんな感じ。

アップデートが入り,以前よりもGnomeに近い見た目になりましたね。

自分は日付も表示してほしかったので,「日付の時刻の設定」から「日付を表示」をオンにして日付を表示させました。

シャットダウンメニューがこんな感じ。

モーダルウィンドウにもアップデートが入ったようで,以前のバージョンでは普通のウィンドウだったと記憶しているのですが,こちらもGnomeに近づきましたね。

全体的に,タブレット端末での操作がしやすくなっていそうだなと感じました。

自分はLinuxが入れられるようなタブレットはまだ持っていないので,近いうちにジャンクでいいので買いたいです!

日本語対応状況

日本語表示に関しては,問題ありません。

以前のバージョンから標準で日本語入力ができなくなりましたが,このバージョンでもやはり,日本語入力は標準ではできませんでした。

おとなしくFcitx-mozcを入れましょう。

sudo apt install fcitx-mozc -y

終わったら再起動しましょう。

reboot

再起動語,特に設定なして半角/全角キーを押すことで日本語入力ができました。

ちなみにコマンドアレルギーの人は,「設定一覧」→「入力方式」→「日本語」の部分に書いてあるとおりに進むと,GUIのみで設定できるようです。

標準がベストですが,設定なして日本語入力できたのでまあいいでしょう。

新機能を見ていく

電源モード設定

このバージョンから,電源モードの設定ができるようになりました。

Windowsにある,「少電力モード・バランスモード」から選べるあれです。

設定項目へのアクセス方法は,アプリ一覧から設定アイコン→電源管理でアクセスできます。

ここのプルダウンから,電源モードを選択します。

今回はVirtualBoxを利用しているため,特に意味はありませんが,ノートPCを使っており,バッテリー性能を重視する人にとっては便利な機能だと思います。

Night Light機能

その名の通り,Windowsでいう「夜間モード」みたいな機能が追加されました。

日本語でインストールすると,「夜間の発色」という名前で設定項目一覧に追加されますが,なんかこの翻訳微妙ですね…

こちらも設定一覧から設定できます。

開いてみると,設定項目はこんな感じ。

まず有効・無効自体を設定でき,色温度も変更が可能です。

スケジュールは標準では自動になっており,プルダウンを「開始と終了の時刻を指定」にして設定るれば,好みの時間帯でNight Lightモードを有効化することができます。

これまではRedshiftで設定するしかなかったので,これは便利ですね!

大幅に変更された外観

最初の外観確認のときにも触れましたが,アプリテーマやアプリ一覧画面や設定画面などのUIは変更されていませんが,アラート画面や通知センターのUIが変更されています。

このアップデートはCinnamon版限定だと思われるため,MATE・Xfceユーザーの方はご注意ください。

新しい通知センターのUI
新しいシャットダウンメニュー

これは以前の記事から引っ張ってきた画像なので赤ラインが引いてありますが,旧バージョンではパスワード認証の際の画面がウィンドウだったことがわかります。

そしてこちらが最新版のパスワード認証画面です。

ウィンドウではなく画面いっぱいに黒くフェード効果がかかり,Gnomeの最新版と同じUIになると同時にWindowsに近くなりました。

メモリ使用量

今回も,起動直後のメモリ使用量を計測してみました。

結果は1022MBでした。

自分の中では1GBを超えると軽量判定できないので,軽量を求める人は黙ってXfce版を使いましょう。

感想

今回は,Linux Mintの最新版を試してみました。

また便利な機能が増えましたね!

UIもエレガントになったと思いますし,Windowsからの以降がしやすそうです。

自分の中ではZorin OSの次におすすめしたいLinuxですので,今後の動向が楽しみです!

できれば標準で日本語入力対応復活してくれると嬉しいなあ…なんて思ってるのですが,どうなんでしょうね?

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