先日Kubuntuを試した時,以前よりも重くなったと感じました。
というのも,自分が現在メインOSとして使っているMX Linuxのバージョンは5で,最新のKubuntuで使われているのはKDE Plasma6となっています。
そこで,本当に重くなったのがPlasmaのバージョンのせいなのかを確かめるべく,最新のKDEPlasmaが試せるOS「KDE Neon」を使ってみたという記事です。
KDE Neonとは?
KDENeonは,直近のUbuntuLTSにKDEPlasmaを適用させたOSです。
Kubuntuと違うのが,Kubuntuは安定して使える環境を提供しようとしているのに対し,KDENeonは最新のKDEPlasmaを提供することに注力しています。
Gnomeで言うところの「GnomeOS」です。
そのため,安定した環境を求める場合はおすすめできません。
しかし,今回のように最新版のPlasmaを試したい場合は使ってみていいと思います。
Plasmaバージョンの確認
まずはPlasmaバージョンを確認してみましょう。
タスクバーにピン止めされている,「KDEシステム設定」を起動します。
「このシステムについて」タブに移動します。
ここにバージョンが書かれています。
今回のKDE Plasmaのバージョンは6.2.1でした。
KDEPlasma6の外観
では,Plasma6の外観について,5と違うところを見ていきましょう。
まずはタスクバーです。
タスクバーは,ただデスクトップを表示している場合,つまりタスクバーにウィンドウがかかっていない場合はこのように丸まったデザインで表示されるようになっていました。
全画面表示になったり,ウィンドウがかかったりすると,Plasma5のとき同様端まで広がります。
このとき,アニメーションもありました。
この動作が追加されたということは,重くなっていてもおかしくありません。
もう一つ見ていただきたいのが,アプリ一覧メニューです。
レイアウトに関しては変わっていないと思います。
しかし,Plasma5と大きく異なる点として,アプリ一覧メニュー及びタスクバーに透過が入っています。
これも重くなりそうな要素です。
あとはKDEシステム設定の項目がPlasma5とは順番が変わっている部分があるのと,マウスカーソルのデザインが若干違うくらいですね。
ここらへんは特にPCへの負荷という意味では特に変わらないと思います。
メモリ使用量
一応ここが今回の目玉です。
起動直後のメモリ使用量を確かめてみました。
結果はの1298MB,約1300MBでした。
ここまで重いOSは久しぶりに見ました。
比較としてUbuntuが約1000MB,Kubuntuが約1300MBだったので,やはりUbuntuよりKubuntuが思い原因はPlasmaが原因だと言えるでしょう。
メモリ圧縮の性能も気になったので,最初はメモリを2GBで計測しましたが,メモリを6GBに設定して再び計測してみました。
すると,1317MBでした。
あんまりメモリ圧縮機能は効いていなさそうです。
とはいえ,メモリ2GBでもそこそこ使えていたので,あまり気にしなくてもいいのかもしれません。
感想
軽量Linuxを名乗る「Netrunner」でもPlasmaが採用されていますが,あちらは700MBくらいで動いていたはずなので,Plasma5まではそこそこ軽かったはずです。
それがPlasma6になってからは重くなってしまいました。
ちょっと残念です。
NetrunnerはPlasma6に移行しても軽量を名乗れるかはこれからの見どころですね。
ところで,最近はZorinOSがLiteエディションの開発を終了予定だと発表したとおり,Gnomeが軽くなってきているんですよね。
Gnomeの時代が近いかもしれません。
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