Linuxのダウンロード時に見るファイル「トレント(Torrent)ファイル」の使い方!

Linuxソフトウェア

Linuxをインストールしたことがある人なら一度は見たことあるのがトレントファイル。

拡張子が.torrentのやつです。

さらっとおいてあるものの,よくわからず放置している人も多いでしょう。

しかし,時と場合を見極めると便利に使うことができるので,今回はその使い方について解説したいと思います。

トレントファイルとは?

トレントファイルというのは,動画データや大きなアプリのファイルなど,大容量のファイルを効率的にダウンロードできるデータが入っている小さいファイルです。

そのため,トレントファイルのダウンロード自体は一瞬で終わります。

その後,トレントクライアントと呼ばれるアプリでトレントファイルを読み込むことで,本命のファイルがダウンロードできるようになります。

P2Pと呼ばれる方式を使うことで,一つのサーバーからダウンロードするのではなく,複数のサーバーから同時にファイルをダウンロードできるようで,普通にダウンロードするよりいくらか速くダウンロードすることができます。

そしてその複数のサーバーというのは,本命のファイルをダウンロードしたそれぞれのPCです。

つまり,あなたがサーバーになる可能性もあるわけです。

この,お互いに協力し合うというのがP2Pネットワークの基本的な考え方だそうです。

そのため,データの使用可能料に制限がある場合はおすすめできません。

また,トレントクライアントを介する必要があるので,面倒で自分は基本利用しません。

日本に近いサーバーがなく,あまりにもファイルのダウンロードが遅い場合とかはたまに使用します。

実際に使ってみる

今回は,LinuxMintのXfceエディションにて,「Transmission」というトレントクライアントソフトを使用します。

TransmissionはUbuntuにも標準でインストールされていますが,Transmissionがインストールされていない場合は別のトレントクライアントが必要になります。

どのトレントクライアントを使っても大体の流れは同じなので安心してください。

トレントファイルの用意

今回はDebianのXfce版のトレントファイルをダウンロードしました。

この段階のファイルサイズは237KBだったので,ダウンロードは一瞬で終わりました。

多分ダウンロードに入ると思いますが,どこのフォルダかわからないという人は確認しておいてください。

これでトレントファイルの準備は完了です。

Transmissonで本命のファイルをダウンロードする

では,本命のファイルをダウンロードしていきましょう。

さっき開いたフォルダからダブルクリックでも実行できると思いますが,今回は丁寧に説明していきます。

まず,アプリ一覧から「Transmisson」を起動します。

初回起動時には,先ほど説明したようにP2Pを使うため協力することに同意するかが聞かれるので「同意」をクリック。

フォルダからドラッグアンドドロップでもいけますが,今回は丁寧に。

「開く」ボタンをクリックします。

フォルダ一覧が表示されるので,ダウンロードしたフォルダに行ってください。

基本的にダウンロードフォルダなはずなので,「ダウンロード」をダブルクリック。

さっきダウンロードしたトレントファイルを見つけたら,ダブルクリックで開きます。

今回は下の方に「開く」ボタンが隠れていますが,このボタンを押すことでも開くことができます。

ファイルが開けると,開くときのオプションが設定できます。

トレントファイルが残っていても無駄なので,「.torrentファイルをごみ箱へ」にチェックを入れておくことをおすすめします。

オプションを設定し終わったら,「開く」をクリック。

ファイルのダウンロードが始まります。

終わると,こんなふうに進捗バーが緑色になります。

このファイルは6分ほどでダウンロードが完了しました。

Transmissionを起動する手間とかを考えると7分くらいでしょうか。

ただ,時間によってもスピードは変わってくると思うのでそこは運ですね。

普通にダウンロードして比較してみる

比較のために,普通にもダウンロードしてみました。

自分は岩手県民なので,今回は山形サーバーからダウンロードしてみました。

当然ですが住んでいる場所によってサーバーからの距離は異なるのであくまで自分の家の場合は山形が近かったというだけです。

こちらは8分ほどかかりました。

トレントのほうがいくらか早いですが,いちいちトレントクライアントを介すと考えたらあんまり変わらないですね。

感想

最終的に目的のファイルを入手するのにかかる時間はあんまり変わりませんでしたね。

ただ,今回はDebianだから山形にサーバーがあっただけの話で,マイナーなOSの場合は国内にすらサーバーがない場合があります。

そういうときに活用するのなら便利なのではないでしょうか。

P2Pという仕組み上どうしてもタイミングによってはスピードが変わってしまうということもあると思うので,やっぱり普段から使いたいとは思いませんね。

一応あまりにもISOファイルのダウンロードが遅い場合に非常用という形で使うために覚えてくことをおすすめします。

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