Linux上でWindows向けアプリを開けるFlatpakアプリ「Bottles」を使ってみた!

Linuxソフトウェア

Linux上で実行できるWindows環境といえばWineですよね。

しかし,WineのUは古臭いし,設定が面倒だし,とプリインストールされていなければ使い始めやすいとは言えません。

そこで,Flatpakで提供されている「Bottles」というアプリを使ってWindowsアプリを実行してみよう,という記事です。

Bottlesとは?

Bottlesは,Flatpakにて提供されており,WineのようにLinux上でもWindowsアプリを実行できるアプリです。

あとで確認できますが,中身はWineです。

Wineを手軽に使えるようにしたのがBottles,という認識でいいと思います。

Flatpakアプリなので,多くのOSで利用可能です。

Flatpakの実行環境の設定方法は以前の記事をご覧ください。

セットアップ

まずはコマンドでBottlesをインストールしましょう。

flatpak install bottles -y

インストールが終わったら,一度再起動しましょう。

日本語環境のUbuntuなら「ボトル」という名前でアプリ一覧に登録されているはずなので,起動します。

初期設定画面が立ち上がるので,まずはこれを見ていきましょう。

まずはようこそと言われるので,「>」アイコンをクリック。

つづいて,BottlesはWindowsアプリを動かせるんだぜと言われるので「>」アイコンをクリック。

もう少しらしいので,「続行」をクリック。

裏で初期設定が入るらしく,これが終わると「完了しました!」と表示されるので,「Bottlesの使用を開始」をクリック。

この画面が表示されれば成功です。

実際に使ってみる

今回は囲碁ソフト「Sabaki」を試してみます。

窓の杜からダウンロードしました。

窓の杜
「Sabaki」美しさにこだわったオープンソースの囲碁ソフト

見栄えの美しさが特徴だと紹介されていますが,しっかりそこまで描画できるかが見どころです。

まずは「ボトル」タブに移動してください。

この画面で,「新しいボトルを作成」をクリック。

色々設定できるようですが,今回は名前だけ「囲碁」に設定して標準のまま「作成」をクリックしました。

ボトル作成している間は待ちましょう。

よく見ると,確かに内部ではWineが動いているらしいことがわかります。

完了したら。「閉じる」をクリック。

さっき登録した名前でボトルができているので,クリックして開きましょう。

次に,このボトルにアプリをインストールしていきます。

「実行可能ファイルを実行」をクリック。

最初はサンドボックスがどうこう言われますが,一旦無視して「閉じる」をクリック。

予めダウンロードしていた.exeファイルを選択し,「実行」をクリック。

セットアップ画面が開けば成功です。

ここから先はアプリによって異なりますが,インストールを進めてください。

インストーラの画面を閉じたら,アプリ名が登録されているので,その右の「▶」ボタンをクリック。

これでうまくいくはずですが,残念ながら今回は起動してくれませんでした…

インストールまではうまくいってくれたはずなんですけどね。

相性問題があるので,こればかりは仕方ありません。

では,今度は同様にエディタの「Notepad++」を試してみましょう。

こちらは起動してくれました。

アップデートについては適当にスルーしました。

それにしても,文字化けしていますね。

フォントが追加できるようなので,追加してみましょう。

一旦Notepad++は閉じて,ボトルの管理画面に移動してください。

「オプション」の項目内に,「依存関係」とあるので,こちらをクリックしてください。

ここの画面から,フォントをインストールします。

まず今回は,MicrosoftとAdobeのアプリをインストールしてくれるらしいので,「allfonts」をインストールします。

インストールしたいフォントの隣のダウンロードアイコンをクリックするだけでインストールが始まります。

ダウンロードアイコンが消えたらインストール完了です。

右上の「<」マークを押して元の画面に戻り,もう一度Notepad++を起動してみましょう。

だめでした…

別のフォントを追加すればうまくいってくれる場合もあるのかもしれませんが,今回は諦めて英語版(English)でインストールし直します。

英語版はしっかり表示されました。

まあ全くわからないよりはいいのではないでしょうか。

英語の勉強だと思ってください。

当然ながら,入力した文字も日本語は表示できません。

また,仮に表示されたとしても,インライン入力は不可能です。

動けばラッキー程度に思っていたほうが良さそうですね。

フォントに関しては,今回は試しませんが,色々入れればうまくいくかもしれません。

感想

今回は,Bottlesの使い方を紹介しました。

正直今回の結果は微妙でしたが,簡単なアプリであれば動いてくれることが多いはずです。

ちなみに,ISOファイルを書き込むときに使う「Rufus」は,実行できてもUSBを認識してくれないのでWine上で使う意味はありません。

他にも,Windowsのアプリ一覧メニューの外観を変更するアプリや,独自のショートカットを作成できるアプリなど,システム側をいじる系のアプリは実行できません。

しかし,素のWineはフォントの追加などはこんなに簡単にはできないので,できるだけありがたいと思います。

Windowsアプリの管理が楽なので,ぜひ使ってみてください!

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