Mac風Linuxの代表格!「elementary OS」の最新版8.0の紹介

elementary OS

先日,elementaryOS 8.0がリリースされました。

elementaryOSといえば,Macに似ているUIを提供することで有名です。

自分は前から紹介しようと思っていたのですが,近日中に8.0がリリースされるよ!と公式が言っていたので待っていました。

そしてついにリリースされたので,紹介していきたいと思います。

elementaryOSとは?

elementaryOSは,UbuntuベースのMac風のUIを提供するOSです。

Mac風と言いながら,アプリ一覧メニューはMacならLaunchpadのようにDockから全画面に開けますが,elementaryOSは左上のメニューをクリックして画面の一部にのみ表示される形式になっているなど,独自の操作感を提供します。

その独自の機能を提供するのが,elementaryOSの特徴として挙げられる,独自のデスクトップ環境「Pantheon」です。

他にも,アカウントに対してインターネットを利用できる時間を制限するなどといったフィルタリング的な機能や,独自のピクチャーインピクチャーなど,地味に便利な機能をいろいろつけてくれています。

インストール

isoファイルのダウンロードの際,デフォルトでは購入するボタンしか用意されていません。

寄附金額の入力欄に「0」と入力することで,無料でダウンロードできるようになります。

もちろん寄付したい場合は寄付すればいいと思います。

特に今なら,円安なのでちょっと寄付しただけで多めに贈ることができます。

今回自分は試すだけですが,実機に入れて長く使う,とかであれば寄付をしたほうがいいと思います。

初回起動時

初回起動時には,言語・キーボードレイアウトを聞かれた後,インストール時に聞かれなかったユーザー名・パスワードを求められます。

自分の画面サイズでは,パスワードを入力すると下の方にあるセットアップ完了ボタンが消えるというバグに突き当たりましたが,ただEnterを押すだけで解決できました。

セットアップが完了すると,ログインを促されるので,さっき設定したパスワードを入力してログインしましょう。

ようこそ!と表示されます。

順に見ていくと,カラーテーマや自動アップデートなどの設定ができます。

自動アップデート機能は他のOSでは見ませんが,かなり便利だと思うので,チェックを入れておきました。

日本語環境

自分が昔試したときは,バグなのか日本語入力ができませんでした。

今回はどうでしょうか?

セットアップ直後そのままでは日本語入力できませんが,右上のメニューからMozcが有効化できます。

Mozcは正常に動作し,日本語入力できました!

外観

全体の外観はこんな感じ。

アプリ一覧は左上,タスクバーはなくDockのタイプです。

Budgieのように,アプリ一覧メニューのレイアウトは変更できます。

ウィンドウボタンが特徴的で,閉じるボタンは左上に,最大化ボタンは右上にあります。

最小化ボタンはなく,Dockをクリックしても最小化できません。

そんなんだとマルチタスクがしづらいじゃないかと感じると思いますが,elementaryOSでは仮想デスクトップの利用をおすすめしているようで,仮想デスクトップが非常に使いやすいです。

仮想デスクトップ操作は,標準ではDockの左下に設置されています。

クリックするとこんな画面になり,不要なぶんは勝手に削除される形式となっています。

また,このDockは旧バージョンではPlankが採用されていましたが,このバージョンのDockはPlankではないようです。

Pantheonの設定メニューはこんな感じ。

一覧画面はXfceみたいな感じですが,個別の部分に関しては他では全く見ないようなデザインになっています。

強いて言うなら昔のWindowsの設定画面の「コントロールパネル」(近いうちに消えるらしいですね)に近い外観かもしれません。

通知センターはこんな感じ。

邪魔にならない位置で見やすい大きさで,個人的には今まで見た通知センターで超見やすい方だと思いました。

独自ソフト

elementaryOSのプリインストールソフトは厳選されており,初期状態では本当に最低限しか入っていません。

そのなかに含まれているエディタの「コード」が面白い感じだったので紹介します。

まず起動すると,こんな画面になります。

左上を見てみると,なにやらgitと連携できそうな雰囲気です。

VSCodeとその派生くらいしかgitと連携できるエディターを見たことがないので,この機能は便利そうです。

今回は試しませんが,コミットとかもできると面白そうですよね。

ファイラーで新しいファイルを開き,実際にコードを書く画面になるとこんな感じ。

試しにPythonでHello,world!をやってみましたが,しっかりハイライトしてくれました。

プログラミングもできるというのはポイント高いですね。

それと,背景が標準でオレンジ色っぽくなっており,目に優しい感じなのもいいと思います。

メモリ使用量

最後に,起動直後のメモリ使用量を見ていきたいと思います。

結果は,1137MBでした。

決して軽くはないですね。

というのも,elementaryOSは極力アプリを閉じた状態のままキープしようとしているようで,ブラウザもエディタも再起動しても再起動前と同じ状態で起動してきました。

便利さを優先し,メモリ使用量は多少犠牲にしている感じなのかもしれません。

感想

今回は,elementaryOS8.0を試しました。

このバージョンになってからまたさらに外観が洗練された気がしますね!

最小化否定派だったり,ウィンドウボタンが左右離れていたり,そこそこ独自性を強くだしている部分があるとはいえ,慣れればかなり便利な機能がおおく詰まっているOSだと思いました。

また,独自ソフトの「コード」が非常に面白い外観をしており,ぜひメインPCでも使ってみたいなと思いました。

ただし,Dock系の問題はデュアルモニターとの相性だと自分は思っていて,デュアルモニターでDockがあるといろいろ面倒なこともあるので,ノートPCに入れてMac風だぜと言ってドヤるのが正しい使い方なのかな,と思いました。

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