PlasmaとQtに焦点を当てた独自系Linux「KaOS」を試してみた!

その他OS

毎度のごとくDistrowatchを見ていたら,KaOSの最新版が来たと書かれていました。

そこで,インストールして確かめてみたという記事です。

KaOSとは?

KaOSは,ベースを持たないローリングリリースのOSです。

デスクトップ環境はKDEPlasmaのみです。

というか,旧OS名がKdeOSというだけあって,KDEに焦点を当てて開発されているようです。

またqtツールキットと64bitという点にも焦点を当てているようです。

そのため,プリインストールされるアプリにGTKのものは含まれないようになっているようです。

パッケージマネージャーにはArch系のようにPacmanを採用しています。

ローリングリリースだったりPacmanだったりと、Arch系ににている部分が多そうなOSです。

インストール

KaOSはたまに見るブートローダーの時点で言語設定をするタイプです。

F2で「日本語」を選択しましょう。

そのまま日本語でライブ環境が起動するので,その画面からインストールしてください。

ライブ環境では,インストールしないでそのまま試すことも可能です。

ぜひインストール前に,またはインストールしながらKaOSの使い勝手を体験してみてください。

初回起動時

初回起動時にはウェルカムウィンドウが立ち上がります。

文字をよく見ると,ところどころ中華フォントで置き換えられています。

「フォントの設定」とあるのでフォントを変えようとしましたが,日本語が正しく表示されるフォントはありませんでした。

またPcmanで正しいフォントをインストールしようとしてもなぜかCJKがダウンロードできなかったため,今回は諦めました。

KaOSを見ていく

タスクバーが左

これは目を引く点だと思います。

ただ,自分は使いづらいので下に持っていきました。

タスクバーを右クリックし,「パネル設定を表示」から設定可能です。

アプリがどれもQt系

タスクバーにピン止めされている標準ブラウザが「Falkon」,オフィスソフトはインストーラーで選べましたが,標準で選択されていた「Calligra」が入っています。

Falkonを使っている人は全く見ませんが,QtWebEngineとかいうGeckoでもBlinkでもWebKitでもないレンダリングエンジンを使っています。

Calligraについてはあまり聞きませんが,実は他のLinuxでも普通にインストールできます。

GnomeのソフトにAbiwardとかありますが,あれのKDE版だと思っていればいいでしょう。

他にもエディタのKateとかも入っていますが,やっぱりプリインストールアプリはQt系で揃えられているようです。

日本語入力には非対応

Pacmanが利用可能なので普通にMozcのインストールはできました。

しかし,そのままではだめでした。

Xprofileとかも編集しましたが,自分はうまくいきませんでした。

というのも,Pacmanでは設定メニュー(KCM)がインストールできなかったため,詰みました。

頑張ればできなくもないのかもしれませんが,自分は無理です。

ここらへんが難しいので,やはり初心者向けではありませんね。

どれほど軽いのか?

最後に起動直後のメモリ使用量を見てみましょう。

というわけで,メモリ使用量は起動直後でも1293MBでした。

堂々と1G超えてきましたねー。

KDEしか選択できない時点で軽量指向ではないと予想できますが,このOSに軽さを求めるのは無理そうです。

感想

軽くもない,フォントもだめ,日本語入力は超不便と,初心者の日本人にはおすすめできませんね。

独自系好きの方はどうぞ勝手に独立した世界を楽しんできてくださいって感じですね。

正直活用方法が思いつきません。

GTKアンチの方くらいならおすすめできるかも?

まあClligra等なかなか見ないQt系アプリも見ることができるので,Qt系アプリをお試しで触ってみたいとかだったらライブ環境で試してもいいのではないでしょうか?

ライブ環境でもフォントはおかしいものの日本語表示してくれますしね。

普段遣いには向かなそうですが,一度は触ってみると面白いのかなと思いました。

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