Ubuntuの最新版,Ubuntu25.10「Questing Quokka」がリリースされました。
早速試していこうと思います。

Ubutnu25.10の概要
今回のリリースはLTSではないため,9ヶ月のサポートとなります。
コードネームについて
Ubuntu25.10のコードネームは,「Questing Quokka」となっており,「探求するクオッカ」という意味だそうです。
クオッカというのは「クアッカラグビー」とも呼ばれる,カンガルーの仲間だそうです。


ARM版が公式から提供されるようになった
今回から,公式ダウンロードページにARM版が追加されていました。

WindowsのARM版は何かと不便らしいですが,Linuxの場合はどうなんでしょうね。
自分はスマホ以外ではARM系CPUを使ったデバイスは持っていないので,当分お世話にはならなそうです。

実際に使ってみる
日本語環境
Ubuntuなので当然ですが,デフォルトで日本語表示ができています。

日本語入力も標準でできます。
ただし,右上の「ja」の部分をクリックし,「日本語(mozc)」を選択することで,日本語入力できるようになります。


UIを見てみる
Gnomeのバージョンアップがあったようですが,とくに目立った変更はなさそうです。
気のせいかも知れませんが,ゴミ箱アイコンが若干傾いたような…?というだけです。


アップデート内容
セッションの切り替えが消失
以前のバージョンではログイン画面の右下にあるボタンからWaylandセッションとXorgセッションが切り替えられましたが,切り替えメニューごと消失しました。

もしかしたら別のデスクトップ環境を入れればそのデスクトップ環境のメニューは表示されるのかもしれませんが,少なくともXorgセッションは標準では選択できなくなっているようです。

デフォルトターミナルアプリが変更
このバージョンからは,ターミナルエミュレータが新しくなりました。

概ね似たようなUIですが,色が若干異なっているような気がします。
また,タブ管理は以前からできましたが,タブのプレビュー機能がついていました。

普段からターミナルで作業をするような人であれば便利そうです。

デフォルト画像ビューワーが変更
画像ビューワーも新しくなりました。
こちらも大きくはUIが変わったとかはなく,若干高機能になったかな,という感じです。

しかし,自分の環境では日本語対応しておらず,ここはちゃんと次のLTSまでに対応してほしいなと思いました。

メモリ使用量
今回も起動直後のメモリ使用量を調べてみました。

結果は1263MBでした。
まあ1GBは超えてきますよね。

まとめ
今回は,Ubuntu25.10を試してみました。
Wayland移行は結構前から言われていましたが,もうXorgは完全に消えてしまうんですね。
いまだにWaylandとの互換性がないアプリに遭遇することはあるので,問題が起きないか心配な反面,これを期にもっと増えてくれるかもしれないという期待もあります。
また,ARM版も公式から提供され始めたということで,次期LTSの26.04からは新時代といった感じになるかもしれませんね。
また次のバージョンが楽しみになりました。


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