Zorion OS に最新アップデート! Zorin OS 17.3を試してみた

Zorin OS

個人的最推しLinuxのZorinOSに最新版が来ました。

大型アップデートではないものの,わりと大きな更新が入っているようなので見どころ満載です。

Zorin OS とは?

Zorin OSは,UbuntuベースのLinuxで,完成度の高さが特徴です。

標準でWindowsユーザーが移行しやすいUIが設計されており,またデザインも美しいです。

それから,びっくりするほどバグが少ないです。

Windowsですら,たまに画面がバグることはありますが,Zorinはそれがかなり少ないです。

Zorinには3つのエディションがあり,有料版の「Pro」・無料版の「Core」・Coreに教育関連のソフトを多くプリインストールした「Education」が存在します。

いずれもデスクトップ環境はGnomeですが,カスタマイズされており,Windowsに近い雰囲気です。

Coreバージョンには標準を含めて4つのテーマが用意されており,簡単に変更できます。

ProエディションはCoreにはないテーマがありますが,とりあえず使うにはCoreで十分でしょう。

というわけで当記事では,Coreを試していきます。

外観

デスクトップはこんな感じ。

相変わらずのWin7感は健在です。

タスクバーに見慣れないアイコンがありますが…これは後で触れます。

その他メニューも特に大きく変わってはいないようです。

日本語対応

日本語入力は,タスクバーの「ja」を押すと表示されるメニューから「Mozc」を選択することで利用できます。

日本語表示は,独自の設定ソフト「Zorin Appearance」で一部英語の設定項目があったものの,ほとんどできていました。

アップデート内容

公式の内容をもとに,変更箇所をまとめました。

① デフォルトのブラウザがBraveになった

自分はZorinの更新情報のページを見て初めて知ったのですが,どうやら最近のFirefoxの利用規約の更新内容に問題があると感じたユーザーが多くいたようです。

ChatGPTに詳しく聞いてみました。

最近、MozillaがFirefoxの利用規約を更新し、その内容がユーザーのプライバシーに関する懸念を引き起こしています。当初の規約では、ユーザーがFirefoxを通じて入力またはアップロードした情報に対し、Mozillaが広範な権利を持つかのような表現が含まれていました。このため、ユーザーのデータがどのように扱われるのかについて疑問や不安が生じました。これを受けて、Mozillaは規約の文言を修正し、ユーザーデータの所有権はユーザーにあること、またデータの取り扱いはプライバシー通知に従うことを明確にしました。

さらに、2024年9月には、オーストリアのデジタル権利団体NOYBが、Mozillaがユーザーの同意なしにウェブサイト上での行動を追跡しているとして、オーストリアのデータ保護当局に苦情を申し立てました。この苦情は、Firefoxに搭載された「プライバシー保護型アトリビューション」機能が、ユーザーへの十分な通知や同意なしに有効化されていることを問題視しています。

これらの出来事は、Mozillaがユーザーのプライバシーを十分に保護していないのではないかという懸念を引き起こしています。Mozillaはこれまでプライバシー保護を重視してきたため、これらの問題はユーザーコミュニティ内で大きな議論を呼んでいます。

Mozillaのデータ取り扱いに関する最新ニュース
https://www.reuters.com/technology/mozilla-hit-with-privacy-complaint-over-firefox-user-tracking-2024-09-25/?utm_source=chatgpt.com
https://www.theverge.com/news/622080/mozilla-revising-firefox-terms-of-use-data?utm_source=chatgpt.com

と,いうことらしいです。

なお,この規約は現在では修正されているようです。

そんなこともあったせいなのか,ZorinはデフォルトのブラウザにBraveを採用するようになりました。

ちなみにFirefoxはプリインストールすらされていませんでした。

Braveはセキュリティ重視とはいえChromium派生なので,これまで使っていたアドオンが使えなくなることもありそうです。

とはいえ,ストアで検索したら普通に出てきたので,これまで通りFirefoxを使いたいならここから利用できます。

② Windows向けインストーラーを検知できるようになった

ZorinはUbuntuベースなので,あらたにソフトを追加するときは「.deb」ファイルをダウンロードしてクリックすることでストアアプリが開かれ,そこから新たにソフトをインストールできる,という形式でした。

Zorinはこのバージョンから,これまでのdeb方式に加えて「.exe」や「.msi」などのファイルでもLinux版があればwineが起動するのではなくストアアプリにリダイレクトすることもできるようになりました。

試しにexe版のFirefoxインストーラーをダブルクリックすると,wineも利用できるけどLinux版も使えるけどどうする?と聞かれました。

一見便利そうではあるものの,ユーザーエージェントを偽らない限りこっち側がLinuxだと自動的に認識してくれるはずなので,あんまりいらない気もしますけどね…

まああって困る機能ではないので,なかなかおもしろい発送だと思いました。

その他

  • スマートフォンとZorinがインストールされたPCで連携できるようになるアプリ「Zorin Connect」にアップデートが入り,UIが更新されました。また,ジャイロスコープマウス機能が新たに実装されました。
  • タブレット向け機能として用意されているスクリーンキーボードが,パネルからボタンを押して起動できるオプションが追加されました。
  • 最新のセキュリティが適用されました。

メモリ使用量

今回も起動直後のメモリ使用量を計測してみました。

結果は795MBでした。

さすが!軽いですね!

今後も安定しておすすめできる軽量Linuxです。

感想

今回は,ZorinOS17.3を試してみました。

デザインは相変わらずの美しさでしたが,ブラウザの変更は賛否が分かれそうですね。

正直自分の中でセキュリティというのはおまけで,古いPCでブラウザを使うときに軽いからという理由だけでFirefoxを使っていたのでBraveを使おうとは思いません。

そのため,自分的には標準ブラウザの変更は反対ですね。

今後のアップデートでFirefoxが復活するのかが見どころだと思います。

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