2024年10月10日,Ubuntu24.10がリリースされました。
同時に,Ubuntuの公式フレーバーもリリースされました。
当ブログではちょくちょくUbuntuフレーバーも紹介してきましたが,最近はKubuntuを紹介していなかったなと思い,紹介してみようと思います。
Kubuntuとは?
Kubuntuとは,Ubuntu公式フレーバーで,Ubuntuのデスクトップ環境「Gnome」を「KDE Plasma」に置き換えたことが最大の特徴です。
KDE Plasmaデスクトップ環境は,現在ではKDEプロジェクトが開発しているPlasmaデスクトップ環境ですが,昔はKDEという名前がデスクトップ環境そのものだったため,KDEの最初の文字をとって「Kubuntu」というわけです。
PlasmaはGnomeとは対極のような,Windowsに近いUIが特徴です。
アニメーションなどの効果もふんだんに使われており,CPU負荷は大きいものの,メモリ使用量が少なめなのが特徴です。
KDEプロジェクトは多くの独自アプリを開発しており(KonsoleとかKSudokuとか最初にKをつけたがるやつ),Kubuntuでもいくつか採用されています。
そんなKubuntuを見ていきましょう。

初回起動時
ウェルカムウィンドウが起動してくるので,一通り見ていきましょう。
必要ない方は左下「スキップ」で進んでください。
続きを見たい場合は「次へ」。

Plasma使いやすいアピールされますが,自分もそのとおりだと思います。
読み終わったら「次へ」。

デフォルトでは消えている便利機能も紹介してくれます。
気になったものを一通り試したら「次へ」。

アプリが充実しているよと言われます。
Kritaはペイント,Blenderはアニメーション3D,VLCはメディアプレーヤー,GIMPは画像編集,それより右は知りません。
気になったアプリを覚えたら「次へ」。

開発者のために匿名の使用データを送信するかを聞かれます。
5段階で送信するデータを選べますが,自分は最大にしました。
提供するデータを選んだら「次へ」。

なんとなく寄付してくれみたいなことが書いてあるんだと思います。
気に入った方はぜひ寄付をして「次へ」。

これで終わりです。
「終了」をクリック。

どれくらいの情報を提供するかを自分で選べるのはいいですね!
Ubuntuは提供するかしないかだけなので,あんまり提供したくないけど貢献はしたい,といった場合には重宝しそうです。

日本語環境
デフォルトでFcitx5は入っているようですが,Mozcは見つかりませんでした。
もちろん,この状態では日本語入力はできませんでした。
惜しいですね…
コマンドでFcitx5-mozcをインストールします。
sudo apt install fcitx5-mozc -y

インストールが終わったら再起動化再ログインしましょう。
終わったら,今度はMozcを有効化しましょう。
タスクバーのキーボードアイコンを右クリックしてください。

表示されたメニューから,「インプットメソッドを設定」をクリック。

先程インストールに成功したなら「Mozc」が選択可能なはずなので,選択した状態で「<」ボタンを押して左側のグループに移動させてください。

このままではまだデフォルトになっていないので,再び「Mozc」を選択した状態で「^」ボタンを押して最上部に移動させてください。

Mozcが一番上に来たら,「適用」をクリックしてから閉じてください。

あとはそのまま日本語入力ができるようになっています。

しかし,このままではキー配列がUS配列になっているので,こちらも修正していきましょう。
デフォルトでタスクバーにピン止めされている,「KDEシステム設定」をクリックして起動してください。

「キーボード」タブに移動します。

その中の「Layouts」タブに移動してください。

「+Add」をクリック。

「Japanese」を見つけたら,クリックして選択してから「OK」で追加してください。

「Japanese」をクリックして選択してから「MoveUp」で最丈夫に移動させて,優先順位を上げましょう。

あとは「適用」をクリックして閉じましょう。

これで日本語入力の設定は完了です。

外観
外観はこんな感じ。

タスクバーには全体的に透過がかかっていて,アプリ一覧メニューはカテゴリ順とアルファベット順の両方が同時に利用できます。
リサイズが可能で,アカウント名も検索ボックスもあり,レイアウトだけならXfceに似ていますね。
これはシャットダウン時の画面ですが…一瞬バグったかと思いました。

多分仕様で間違いないと思いますが,すごい派手ですね。
特徴というのはこれくらいで,あとはふつーにPlasmaですね。

メモリ使用量
最後に,起動直後のメモリ使用量を見ていきましょう。

結果は1374MBでした。
…あれ?意外と重いですね。
正直1G切ってくれると思っていたのですが,Plasma6になってから重くなったのでしょうか?

感想
今回は,Kubuntu24.10を試しました。
正直今回のバージョンは微妙ですね。
日本語入力もできないし,重いし…一体どうしたのでしょうか?
まだKubuntuの24.04は試したことがなかったのでなんとも言えませんが,いつの間にかKubuntuまで日本語入力周りがおかしくなっていました。
しばらくは初心者でPlasmaを使いたいなら現状はOpenSUSE一択になりそうです。

コメント
Fcitx は以前から US キーボードほか”漢字”キーの無いキーボードで 日本語 IME 起動させるのに便利な選択だったので、そのあたりが変に反映されてしまったのでしょうね。海外ユーザーの日本語入力の需要が増えたのかな?とポジティブに捉えます。有益な情報ありがとうございました。